ソシエダ・ガストロノミカ第1回放送を聞いて SOCIEDAD GASTRONOMICA

 J-WAVE、2020年春のラジオ新番組「SOCIEDAD GASTRONOMICA」(ソシエダ・ガストロノミカ)が2020年4月4日(土曜日)18:00から始まった。

Twitter上の前評判では、番組改編期である年度末の前週に終了した、TOKYO FMをキーステーションにJFN系列37局で毎週土曜 17:00 - 17:50に放送されていたラジオ番組「ピートのふしぎなガレージ」の再来とか、これより更に前の番組、1992年4月4日から2013年3月30日まで長年にわたって放送されていた伝説の?!「サントリー・サタデー・ウェイティング・バー"AVANTI"(アヴァンティ)」の再来だとかの噂があったので、聴くことにした。

ホイチョイ馬場康夫がおくる秘密結社「ソシエダ・ガストロノミカ」『SOCIEDAD GASTRONOMICA』土曜18:00~18:54放送
スペイン・バスク地方にある美食の街・サンセバスチャンでは、料理好きの男性たちが貸しキッチンに集まって料理を作る「ソシエダ・ガストロノミカ」と呼ばれる美食の会が存在し、それは“秘密結社”とも呼ばれています。当番組で描くのは、SNS時代の「ソシエダ・ガストロノミカ」。毎週、料理人やグルメ・食材などの知識人たちが番組(秘密結社)に集い、最新の食についての世間話、世界の郷土料理について語り、時には食べ歩きも。番組ナビゲーターを務めるのは横山エリカ。そしてホイチョイ・プロダクションズ代表の馬場康夫が主にインタビュアーとして登場します。

J-WAVE 2020年4月改編のお知らせ|J-WAVE(81.3FM)のプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000633.000025404.html

そもそも「ピートのふしぎなガレージ」もラジオドラマの形式を取ってはいるが、基本的にはアヴァンティで言う所の『東京一の日常会話』を聴くパターンの内容で、「ピート~」ではラジオドラマパートに難点があったが(個人の感想です)、会話の内容はアヴァンティと同じく、毎回興味をそそる内容になっていた。

それを踏まえての「ソシエダ・ガストロノミカ」な訳だが、これは「ラジオドラマでは無い」という点が違うだけで、やはり『東京一の日常会話』(ただし、食の話題に限定)を聴く番組なのであった。

このため、「アヴァンティ」からFM東京(TOKYO FMではなく)土曜夕方の常連リスナーだった、ある一定の聴取者層(私を含む)にはおおむね肯定的に受け入れられたと思う。

その一報で、J-WAVEリスナーからは前番組からの変化が大きいようで、まぁ確かに音楽番組を中心に構成されている事を考えると、それも納得がいく。

この「ソシエダ・ガストロノミカ」「アヴァンティ」「ピートの不思議なガレージ」で共通するのはこの番組には実名で出ている馬場康夫氏が代表を務める、ホイチョイ・プロダクションズの企画によるもの、と言う点である。ホイチョイと言えばあの「私をスキーに連れてって」である。

原田知世 (出演), 三上博史 (出演)

馬場氏はアヴァンティでは「声の大きい常連さん」、ピートの不思議なガレージでは「古書店”欅堂”の店主」という立ち回りで出演しており、これまでの番組で実名を出すことは無かったが、この番組では事実上の主役となった?!

そもそも番組のナビゲーターは”若女将”横山エリカなのだが、強烈なキャラクターの”片付け係”馬場氏の影に隠れてしまい、初回から影が薄くなってしまっている感じで、非常にもったいない印象。
そもそもスペインの美食クラブなのに”若女将”も無いよな、と思ってしまう。

https://twitter.com/coromo3939/status/1246368510579601410?s=20

これまでの2つの番組は、「ただ蘊蓄を語り合っているのをハタから聴いて楽しむ」「出演者が役のままゲストの蘊蓄を聞く」というコンセプトだったものが、若い(バブルを知らない)横山エリカが居ることにより、「バブル世代にいい思いをしたオッサンが、若い美女相手に知識をひけらかす」かのような、若い女性には食の話題を振れば食い付くであろうという魂胆を隠さず、むしろ前面に出している点が、違和感を覚えるところなのかも知れない。
ちなみにアヴァンティでも常連客である番組の進行役「謎の紳士」の設定が、「あわよくば教え子と関係を持ちたい大学教授」だったような。

番組冒頭「直前に初めて会った」旨の話しがあったが、ハーフの横山に対して「何人?」と聞いてしまったのも、今のご時世、かなりマズいだろう。

聴いていて、ひとことで言うと今の言葉で「痛い」のである。

そして、誰かのウンチクを聞くという、番組内容自体は面白いとは思うんだけど、あの頃から変わらない昔のコンセプトを焼き直しただけの番組を、いつまでも懐かしがって聴きつづけるというのも、どうしたものかなぁ・・・ とも感じてしまっている、いまだ春浅いこの頃。

ここまで書き切ってようやく、記念すべき第1回の番組内容に全く触れていない事に今さらながら気付くのであった・・・(完)
(カルボナーラとザワークラフトのくだりは、なんとなく覚えている・・・)

これまで聞いてみて

スペインの美食クラブ設定が由来の割に、今のところテーマにアジア系というか、広義でいうところの和食が多い。

06/13「若鮎」
05/30「天ぷら」
05/23「焼き肉」
04/25「餃子」
04/12「初鰹」

と、こんな感じ。そのうち馬刺しでも来そう。

と言った具合。コロナの影響で取材に困っているのかどうかは不明。
今後、サルティンボッカとか、オレキエッテとか、ラタトゥイユとか、アクアパッツァなんかが出てくる事を期待したい。(精一杯の、カタカナメニューを適当に並べてみた)

radiko(ラジコ)タイムフリー

| SOCIEDAD GASTRONOMICA | J-WAVE 土 18:00-19:00

タイムフリーは放送後一週間しか聴けないので、録音ソフトがおすすめです↓

ネットラジオハンターにはCMカット機能があります。

こんな検索ワードも・・・

番組開始以来、多少アクセスがあるこのページですが、こんなワードでもヒットするなんて、Googleなんて高性能なの。

女性だ

惜しい

ソシエ デ ちょっと惜しい。次はソシエ ドか? 外国語難しい。

『名建築で昼食を』との対比

2020年8月16日から放送開始の、TVO テレビ大阪の深夜番組、『名建築で昼食を』。
https://www.tv-osaka.co.jp/meikenchiku/?utm_source=tver&utm_medium=referral&utm_campaign=meikenchiku&utm_content=20200926

若い女性(池田エライザ)と、オジサン(田口トモロヲ)のウンチク話で進行していく、という意味で共通点があるので比較してみた。こちらはテレビで、しかも"ほぼ"ドラマなのだが、単なる有名建築の紹介になっているだけで無く、毎回その有名建築で昼食も取るので、(料理の細かい説明は無いけど)内容に奥行きが出ている。

なにより、オジサンのマウントが全く無い。分かっちゃいたけど、これはとても大事なポイントなんだと気付かされる。

田口トモロヲは池田エライザに向かって、「ええっ!知らないの?」なんて絶対に言わないのである。(たぶん今後も)

(ドラマだけど)エライザは回を追うごと少しずつ知識を付けていき、「この様式は前に行った○○と同じですね」と言ってみたり、建築家の名前など、以前覚えたキーワードを後の話で出してゆく。これも大事。

そして、二人が恋に落ちそうも無いのも良い。(この後の展開知らんけど)

(蛇足ながら、先日終わった、TBSテレビ火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』|では、最終回に若い主人公とオジサン家政夫が結婚したと聞いて、観て無かったけど、引いた)

横山エリカの同性同世代は『ソシエダ・ガストロノミカ』を聴かないと思うんだけど、池田エライザの同性同世代は『名建築で昼食を』を観てるのかも知れない、とか思ってしまうのであった。

番組終了していた

どうやら秋の番組改編期を乗り切れなかったようです。

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