上諏訪温泉に芸者養成学校
今でも上諏訪温泉や下諏訪温泉には芸者さんがいるそうですが、
諏訪市内に芸者養成学校が開校しました。
長野・上諏訪温泉に"芸者養成"学園、小学生ら5人が入校
2008年4月2日13時51分 読売新聞
長野県諏訪市の上諏訪温泉で、芸者を養成する「諏訪大手見番邦楽学園」が2日開校し、地元の小学生や会社員ら5人が入校した。
かつては同県岡谷市の製糸業者らでにぎわい、300人以上の芸者がいたが、現在は5人だけ。諏訪大手見番協同組合の鈴木丈史理事長が「もう一度、街に三味線の音を」と企画した。
本格的な芸者を目指す「芸妓(ぎ)コース」、民謡などを習う「初心者コース」などがあり、講師は、長唄の家元や京都の芸者らが務める。開校式には、本職の芸者も駆け付け、奥深い芸の一端を披露した。
芸者文化を諏訪で継承 学園が開園
信濃毎日新聞[信毎web]4月2日(水)
邦楽学園の開講式で「御柱小唄」を披露する諏訪の芸者たち=2日午前、諏訪市の「大手見番」
諏訪市大手の上諏訪温泉に2日、芸者の養成などを目指す「諏訪大手見番(けんばん)邦楽学園」が開園した。かつて芸者の取り次ぎ事務所だった「大手見番」を改装した「校舎」で式典が開かれ、講師を務める諏訪や東京の芸者衆が三味線や踊りで地元の民謡を披露した。芸者を養成する組織は全国的にも珍しい。
上諏訪温泉には昭和30、40年代、約300人の芸者がいたが、現在は10人以下に減っている。学園を運営する諏訪大手見番協同組合の鈴木丈史理事長(59)は式典で「諏訪の御柱(みはしら)小唄などを子どもたちに伝えていきたい」とあいさつした。
学園では、小学生から大人までを対象に三味線を教える「初級」、長唄が中心の「特別」、芸者を目指す「芸妓(げいぎ)」の3コースを設ける。開講式には受講を希望する市内の小学生や社会人ら8人が出席。芸妓コースの社会福祉法人職員、木本なぎささん(34)=諏訪市=は「諏訪で日本の文化を残していきたい。厳しい練習で芸を磨いて、1年以内に座敷へ出たい」と話していた。
問い合わせは同組合(電話0266・52・8123)へ。