岡谷の農業工場
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精密工場かと思っていたら、工場の中にはすごいヒミツが!
そこでは水耕栽培でレタスなどを作っているとのこと。表向きはまったく分かりません。
内部の様子は、いわばクリーンルームで作業員は防塵服を着るそう。
なんだかSFの世界みたい。
天候に左右されず、たぶん肥料も諏訪湖へ垂れ流すことなく、事業としては、とても興味があります。
個人的にも理想の農業の形ではありますが、やっぱり土のない農業はなんとなく寂しいというか・・・
もっとも、作物の適、不適があるでしょうからね。
ハローワークにこの企業と思われる求人も出ていました。
仕事の内容 は水耕栽培野菜の収穫、計量、包装作業 など
とのことです。時給はパートで800円。
安定的な雇用という意味でもいいと思いますが、元が製造業だけに、将来はライン化されロボットが収穫してたりして・・・・。
以下引用です。
経済 : 諏訪発・農業再興 持続可能な産業へ
長野日報 2009-4-17
3階建て構造の準無菌室プラント。栽培ボードの上のレタスやハーブが、蛍光灯に照らされて所狭しと並ぶ。水耕栽培で、土は一盛りもない。育苗や収穫の作業に当たるのは、真っ白な防塵(ぼうじん)服をまとった人々―。
岡谷市長地柴宮の植物工場・ラプランタ。オリンパスの子会社として4年前、岡谷事業所敷地内の体育館を再利用して操業を始めた。五味文誠社長(64)は「外観は古い体育館だから、来た人は皆ギャップに驚くんです」と笑う。
農地がなくても、農業経験者がいなくても、作物の生産は行われている。この工場の野菜は「無農薬で、新鮮で、洗わずに食べられる」。寒波や熱波で露地物の市場価格が乱高下しても、レタス一パック200円は不動だ。日産3,000パックの出荷先は、9割以上が都市部のデパートなど。現在は通常の約2倍の受注があり、生産が追いつかない状態という。
プラント内は工業のノウハウで満ちている。反射板を設け、光源を効率よく植物に照射する。二酸化炭素濃度は大気の約3倍。準無菌状態を維持するため、従業員は防塵服とマスクを着用し、手を洗って消毒する。さらに小型ローラーでほこりを落とし、エアシャワーを浴びてから内部に入る―という徹底ぶりだ。
国は、こうした植物工場に食料自給率向上などの期待をかける。経済産業、農林水産両省は合同でワーキンググループを設け、支援施策の策定に向けた答申案をまとめている。最大の課題は約1―3億の初期投資と高コスト体質。それがクリアされれば中小企業にも参入の可能性が生まれるほか、空き倉庫などの活用促進も見込まれる。
植物工場は、土地が少ない地域にもできる農業。長年オリンパスで製品加工などに携わった後で同社に移った五味社長は、自身の経験を基にこう話す。「諏訪地方は、品質管理などものづくりで培った技術を持つ。植物工場ができる素地はあると思う」