下諏訪町の王子神社例祭に参加しました
下諏訪町の王子神社には「七体の御祭神」、「聖徳太子」、「馬頭観世音碑」を祀り、下諏訪の建築職人とその関係者の心の拠り所として、敬い奉っており、毎年4月のこの時期に「例祭」を行っています。
下諏訪町建設労働組合、「太子講」(職人の集まり)が主催するこのお祭に、私は今回はじめて参加しました。
場所は、下諏訪町新町の国道142号(通称"花見新道")待避所近く、慈雲寺と来迎寺の中間です。
ちなみに、徒歩でしか行けませんのでご注意を。
国道から見るとこんな感じ。左の石碑は王子神社とは無関係です。
急斜面の途中にあるので、神社からの見晴らしは良いのです。
国道からの入り口は、この看板が目印。急坂を登ります。
右側ガードレールの切れ間が目印!
階段を下りると鳥居と社殿。片側に手すりないのでご注意下さい。
諏訪なので当たり前の景色ですが、各所に御柱が建っています。
ちゃんと書いてあるので間違わないと思います(笑)
祭事の準備。日頃、社殿の中にあるのは、曲尺(さしがね、物差し)と墨壺(線を引く道具)程度ですが、この日は聖徳太子像、聖徳太子の掛け軸といったものを揃えます。
聞いた話では、通常の聖徳太子は手に槌を持っているのですが、よその地域にあるらしい、左官の集まり(太子講)では手に鏝をもっている掛け軸が存在するらしい!
聖徳太子の石碑
馬頭観音。多数あるのは、昔は町内あちこちにあったのを集約したからだとも。
いよいよ祭事が始まりました。
ココは神社なんですが、なんと、近くの来迎寺から僧侶が来るのです!Σ(゚▽゚;)!!
そして、我々と一緒に般若心経を読経します。
本殿で一度、馬頭観音で一度、聖徳太子と彫られた石碑の前で一度の合計3回唱えました。
もちろん焼香もあり、石碑の前では線香も上げます。
じつはコレで終わりではありません。この例祭の面白いところは、
諏訪大社から神主さんも来て祝詞をあげる、と言うところです。Σ(゚▽゚;)!!
もちろん、玉串奉てんも行いました。
用意も含めて約4時間、ようやく祭事が終了しました。
実際の読経や祝詞の時間はわずかなもので、待ち時間のほうが長かったですけどね。
その時間に先輩諸氏との話の中で、いろいろな知識を得ることができ、大変貴重な体験となりました。
今ではこのお祭を行うのは、建築関連者だけですが、その昔は精肉業者や屠畜(とちく)業者も一緒だったとの話もありました。刃物をつかう業種ですし、馬頭観音がある事も関係したのでしょうか。林業関係者や屠畜関係者も一緒だったという話もあります。
いずれにしても昔はかなり大規模に行っていたのではと推測されます。
この日は花冷え。
でも桜をはじめとした花々が満開で、とても良いお祭となりました。
千社札貼り棒があるってのも初めて聞きました。
王子神社は数年前に修繕してあるのですが、こんな場所の小さな社にも・・・個人的には千社札は止めて欲しいです・・・