ネット画像を見ていたら、「海外の欠陥住宅はレベルが違う」的なサイトの中に、「階段の途中にある2階部屋の入り口」が紹介されていました。 見ると、アメリカの伝統的なデザインである、4パネルドアが開いたのは、見事に階段の途中・・・
既視感がある・・・(笑)
海外の欠陥住宅、レベルが違うんですけど…
https://www.buzzfeed.com/jp/ajanibazile/houses-and-apartments-fails-1?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter
私も造ったことがあります
一昨年、大規模リフォームをさせて頂いたお宅の、2階です。
流石に上記の写真のように、部屋に対して外開きドアにする訳にもいかないので、片引き戸にしました。
ちなみに、造る側からすると、ドアよりは片引き戸の方が手間が掛かります。
でもさすがに、「ドアを開けたらすぐ階段」というのは危険なので、画像のように三角の部材を付け足し、足を踏み外すことの無いように加工しました。この部材が大きすぎても階段が使いづらくなってしまいますからね・・・
部屋への入り口が、なぜこの位置になったのか?
この建物は2階建てとしては低い造りになっており、リフォーム後、2階天井に屋根勾配が現れる「勾配天井」になっています。本来であれば入り口を画像左側に寄せたい所ですが、そうすると梁にも当たってしまい、建具を特注したとしても低い物になってしまいます。
こうなることは設計段階から分かっていました。間取り的に階段もずらせません。当然ですが、お施主様にも理解を得て工事を行いました。2階部分は事前に、屋根裏部屋的なスペースしか確保出来ないかもしれないとお伝えしてあったのですが、それが部屋になる、と言うことでご理解頂けました。このような構造も面白がって下さるお施主様です。
ちなみに画像上側の部分も同様のスペースなのですが、上記の理由の通りなので、そちらには建具は設けてありません。背の高い人は若干腰をかがめて向こう側スペースに行くことになります。
ところで、冒頭の海外事例(たぶんアメリカ)、ドアの文化圏では、「部屋に招き入れる」という考えで(部屋内部から見ると)玄関でも内開きが多いようですが、(侵入者に対しても外開きよりドアを押さえる事が出来て有利らしい?)なぜ階段側に開くようにしてしまったのでしょうか・・・??