ユニットバスにリフォーム 工事前
ユニットバスにリフォーム の依頼です。木造在来工法で真壁造り（和室のように室内から柱が見える）の浴室は、個人的に初めて拝見しました。風情があります。見たところ柱などの木部に腐れやカビなどの不具合はありません。風通しが良かったからでしょうか。このあたりが、長所でもあり、短所でもあります。
最近の浴室には無い広さですが、以前は風呂釜を使用していた都合で、不整形のうえ、小さい和式浴槽のままでは不便ですし、洗面所が狭いため、洗濯機がやむなく浴室の中にある事も問題でした。
お施主様 曰く、冬に 遊びに 来る お孫さんが「ばぁばの家の お風呂は 寒い」、と言われるとのこと・・・。
このお宅の 洗面所は トイレや階段につながる通路も兼ねているので、その分 洗面部分 を広げました。
反対に、浴室が0.75坪と小さくなりましたが、浴槽は以前よりも大きい事で、お施主様にはご理解いただき、工事開始です。
図の左から右へ若干、間取りを変更します。
解体開始
「大胆かつ繊細に」 壊しています。タイルは 丁寧に 施工してあり 壊すのが 大変でした。また、腰壁 部分はコンクリートブロック を積んであるので、丁寧にこわさないとブロック が欠けてしまいます。うまくやらないと 新しいお風呂が入らないのです。
しばらく お風呂は 使えないので、その間は下諏訪町内の 温泉銭湯 へ行って頂きます・・・
温泉のある町で良かった！
（左）解体終了。
土台を入れ浴室部分に排水配管をし、コンクリートを打つ準備をします。既存の土台もしっかりしていました。
（右）コンクリート打設後。手前の合板部分は広くなった洗面所部分で後でフローリングを張ります。 窓だった部分は断熱材を入れて塞ぎます。
（左）ユニットバス施工開始。職人さんは一人で組み立てます。通常は二人一組なので結構大変そうでしたが、そんなことは表に出さず黙々と組み立てていました。
浴槽の脇には小さくなりはしましたが、高断熱+ペアガラスの格子付き窓を取り付けました。
（右）ユニットバスが完成したので、洗面所部分に石膏ボードで下地を作ります。
洗面台は既存のものを利用します。ビニールクロスを貼って完成です。
洗面台にはミラーキャビネットを取り付け、それまでよりは便利になったかと思います。
バリアフリー浴室完成
浴室には ワンポイントとして一つの面だけブルーの壁としました。
以前より 面積的には狭くなりましたが、浴槽は 大きくなっています。脱衣室との段差も最小限となり、バリアフリー化できました。
ボイラーも 交換したので 以前は出来なかった 追い炊きが可能 となり、便利になりました。浴室内にボイラーのリモコンも付いています。
既存品利用の 洗面台は 水栓が 使いにくかったので交換し、水しか 出なかった洗面台 もグレードアップできました。
そしてなにより、浴室内に あった洗濯機が 外に出ました。
また、洗濯機の 左側には トイレの入り口があるのですが、以前は 洗面所が 狭かったせいで 戸が 全開に 出来なかったのが、リフォームを 機にできるようになりました。
浴室 入れ替えの他に 外壁を修繕 したり、ボイラーを 室内に 配置する 関係上、通常の 浴室リフォームより 時間が掛かってしまい お施主様には ご迷惑をお掛けしました。
そのため、当初予定に 無かった ミラーキャビネット と洗面所の 照明器具・タオル掛け等 をプレゼントとさせていただきました。
また、見えない部分で水道の配管も劣化していて埋設深さも大変浅かった（なんと300mm程度だった！）ので、メーターボックスから 新規に 配管を やり直してあります。(10万円ほど増加)
工事データ
工期 約13日（休日含まず）
工事面積 6.62㎡
建物相談や見積り依頼は、お気軽に
見積り提示後、金額が折り合わずにお断りの場合でも、ご遠慮なくお申し付け下さい。その場合でも、後からしつこい訪問セールス等は致しません。
打ち合わせから工事計画、設計・図面化し、工事まで１人で担当しています。
長野県 下諏訪町 蒼々舎（そうそうしゃ）