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新潟県中越沖地震 応急危険度判定に派遣される

柏崎市番神付近
新潟県中越地方で16日に発生した 平成19年新潟県中越沖地震の被災地で行われる、住宅の応急危険度判定に参加しました。
派遣先は柏崎市番神付近
遠くからでも屋根にブルーシートを掛けている家が多く見られます。
今回は2名一組×4班で判定に当たりました。


我々が担当したのは番神トンネル上部に位置する集落で、倒壊家屋は見られなかったものの、屋根瓦は軒並み落下、背後の崖が崩れている住宅がいくつもあり、ほとんどが危険を示す赤い紙を貼ることとなってしまいました。

このあたりはコンクリートブロックの土留めが多く見られました。
そもそもブロックでは土留めになりません。どうしてこういう構造物が存在が疑問でした。
おまけに鉄筋が入っていてもわずかで、塀の基礎部分の根入れも浅く(というより無い)塀の形のまま道路に倒れているものも多数ありました。

幸い上水道は早くに復旧していたようですが、下水管はかなりのダメージを受けており、通常の生活に戻るには時間がかかるものと思われます。

道路が陥没しており、通行止めの箇所がありました。
高速道路は米山から柏崎の間は対面通行となっていて、所々ダメージを受けていました。

被災家屋を見て、その家の方の話を聞くと、なんともやるせなく、涙が出そうになります。
私たちの仕事は、被災者のみなさんに直接力になれる事はありません。それがもどかしく感じています。
でも片付けをしている皆さんは、以前の震災の影響か、私たちの事を理解して頂いており、「ご苦労様です」と声を掛けてくださいます。
それになんと応えるか、私には「お疲れ様です」と返すのが精一杯でした。
数週間後、中越地震にならって住宅相談キャラバン隊が組織されるなら、志願したいと思います。

住宅地図を、調査済(緑)・要注意(黄)・危険(赤)に塗り分けました。
ほとんどが「危険判定」です。
今回の応急危険度判定は、2004年(平成16年)10月23日(土)の新潟県中越地震の際に派遣された小千谷の時と比べ、段取りが格段に良くなっていたのが印象的でした。
おかげで10時から15時まで、17棟の建物の判定が出来ました。

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