私たちの地方で豪雨による災害が起こり、甚大な被害が出ました。
土石流で押し流され破壊された建物も多数出ました。
残念ながら、造り手の立場からすれば、どうしようもない、といわざるを得ません。
建物倒壊に至らない建物も、浸水し土砂が室内まで押し込むという事態になりましたが、畳敷きの古い建物なら床を剥がせば土砂の処分が出来ますが、近頃の建物はそうも行かず、当事者の方は苦慮されている事と察します。
そもそも我が国の建物の法律では、耐震に重きを置いているので、今回のような事態を想定していません。
建物に出来る事には限りがあるな、といった感じです。
やはり一番大事なのは土地(立地や地盤)なのでしょう。
新潟県中越地震の時も、建物が古いからといって倒壊しているとは限りませんでした。
今回は、建物が新しくても、土石流には立ち向かえなかったのです。
また、今回土石流が起きた上部には
ゴルフ場が二つあります。距離的に現場からはやや遠いですが、保水性の観点から見れば、もしかしたら問題があるのかもしれません。