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諏訪製糸業の遺産・下諏訪倉庫「繭倉」取り壊し決定

下諏訪町矢木西の下諏訪倉庫(三井章義社長)所有の繭倉4棟が今年秋までに取り壊されることになってしまいました。

この倉庫群と事務所のの建築年代は、木造5階建ての2棟が同社創設と同年の1900(明治33)年で100年超。ほかの木造4階建ての2棟は11(同44)年。洋館風の事務所は32(昭和7)年。

これは、建築士会での調査時の写真です。

取り壊しの計画は以前からありましたが、保存活用の検討もされていたようで、無期延期となっていました。
下諏訪倉庫の三井社長はまちづくりに大変関心のある方で、ご本人も苦渋の決断だと思います。事実、建物のなかには補修を必要とする箇所も多くあり、危険な面も多々あり、たとえ建築としては趣のある建物であっても、維持管理が大変な事は容易に想像がつきます。
残念な事ではありますが、仕方がありません。

事務所となりの繭倉は1階を「下諏訪倉庫蚕糸資料館」として公開しています。見学には申し込みが必要ですが、ぜひ見学される事をお勧めします。

参考

諏訪の繭倉が取り壊し: 副理事長東奔西走 https://blog.canpan.info/nipponmuseum/archive/22

長野県下諏訪町・下諏訪倉庫繭倉群の建設経緯と構法について(建築歴史・意匠) https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijt/12/24/12_KJ00004439688/_article/-char/ja/

産業技術遺産探訪~下諏訪倉庫 旧 繭倉庫、下諏訪倉庫 蚕糸資料館 https://gijyutu.com/ohki/tanken/tanken2003/shimosuwasouko/shimosuwasouko.htm

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