富士見町の「楽酪（らくらく）ミルク工房」が撤退するとのこと。
通信販売もやってきたらしいが、検索してもこのくらいしか見つからないので、
http://lin.alic.go.jp/alic/month/dome/1998/jun/tiiki06.htm
実質やってないのと同じである。
実にもったいない。
作っているモノは良いと思いますが、同業他社の成功例を学ばず、誰かが売ってくれるんだろうと、販路をきちんと開拓すべきと言う人がいなかったんでしょう。
補助金をあてにして始めた事業の哀れな末路
長野日報 (Nagano Nippo Web) - ニュース - 2013-2-19
ミルクの里農業活性化協 「楽酪ミルク工房」撤退へ
富士見町内の酪農家らでつくる「ミルクの里農業農村活性化推進協議会」が、町内産の牛乳を原料に乳製品を製造する「楽酪（らくらく）ミルク工房」の事業を３月末でやめる。町保有の施設を使って「のむヨーグルト」などを製造販売し、特産品として定着してきたが、売り上げが伸びずに経営が悪化。改善の見通しが立たないため、決断した。
同協議会によると、１９９８年に事業を開始し、「のむヨーグルト」やアイスクリームを製造。町内外のスーパーや観光施設に卸すほか、通信販売もしてきた。主力の「のむヨーグルト」は目新しい商品だったため、当初は人気が高かったが、年々売り上げが減少。近年は取引先のスーパー倒産などの影響も出た。
一時は年間売り上げが約４５００万円に達したが、その後は次第に落ち込み、一昨年は約３０００万円で、昨年は約２５００万円の見込み。町から施設使用料の減免も受けるなどしてきたが、累積は赤字。会員が出し合った出資金１３００万円で損失が賄えるうちに収拾しようという話になったという。
工場長とパート従業員４人は解雇され、協議会は解散する方針。協議会の久保田安久会長は「固定客もいたので残念。努力してきたが、期待に沿えず申し訳ない」と話す。
町によると、施設は国の補助金を受け、富士見パノラマスキー場敷地内に建設。当初は賃貸借契約、現在は指定管理者として運営を任せていた。今後、建物の後利用などの対応を検討する。
長野日報 (Nagano Nippo Web) - ニュース - 2007-10-1
経済 : 富士見「楽酪ミルク工房」10周年 口コミで販売増
富士見町の酪農家27戸でつくる「ミルクの里農業農村活性化推進協議会」（矢沢等会長）が運営する「楽酪（らくらく）ミルク工房」が、1998年8月の営業開始から今年で10周年を迎えた。製造販売する「のむヨーグルト」は町の特産品として定着。順調に販売実績を伸ばしている。協議会は11月末まで「10周年ありがとうキャンペーン」を展開している。
ミルクの里協議会は工房営業開始前年の九七年、町内酪農家30戸（当時）が、富士見高原で育ったホルスタイン種の生乳を原材料に、付加価値を付けた加工品を販売しようと設立。製品は「のむヨーグルト」と「アイスクリーム」の二つを開発した。
楽酪ミルク工房は、町が同年、農林水産省の補助金を受けて、1億3500万円の事業費で建設した。工場は富士見パノラマスキー場の正面ゲレンデ前にあり、鉄骨造り2階建て。延べ床面積は約230平方メートル。
協議会は町と施設の賃貸借契約を結び、工場の使用料を町に毎年支払い事業を推進している。使用料は収益額により増減するが、1年に100万―300万円。町は使用料を「むらおこし事業基金」に積み立て、昨年度決算額は約1900万円だった。
「のむヨーグルト」は積極的なＰＲ活動は行っていない。しかし、味が濃いと評判で、口コミで固定客を増やしている。
町内のスキー場、温泉施設、ゴルフ場など観光施設のほか、北杜市小淵沢町から原村、茅野市、諏訪市までのスーパーマーケット、デパートなど約25カ所で販売。セット販売の電話注文も全国各地からあり、売り上げを支えている。
年間の販売量は900ミリリットル入り容器が約3万本、150ミリリットルが約6万本、100ミリリットルが約11万本。合計で約20万本。3500万―4000万円の売り上げがある。純利益は50万―100万円にとどまるが、事業は黒字を続けている。
キャンペーンは、牛の顔を描いた「モーモーシール」を10枚集めると、900ミリリットルの容器1本をプレゼントする。シールは900ミリリットルに1枚、100ミリリットルは5本に1枚が添付されている。台紙は各販売店にある。
矢沢会長は「原料乳にこだわり、良質な牛乳をたっぷり使い、手づくりの良さを生かした製造を行っている。後味がさわやかと評判で、愛飲者は着 実に増えている。今後も味を大切にしながら、販路を広げたい」と話す。問い合わせは同工房（電話0266・62・８３６９）へ。
