諏訪のコミュニティFM「エルシーブイFM769」が開局し、本放送が開始されました。
オリジナル番組は、朝、昼、夜の3回の生放送しています。
午前中に聞いた限り、まだ番組表通りには放送していませんし、
コールサインを読み上げ「試験電波を発射中です」とのアナウンスは今までと同じです。
初めて聞いたオリジナル番組は午後5時から生放送の
「諏訪21万人ラジオ・トワイライト交差点」です。
これが、なかなかイイ。
諏訪の情報が、天気予報・交通情報はもちろん、イベント情報なども結構充実しています。
番組中に早速岡谷市湊で車同士の事故があり、交互通行との道路交通情報が流れました。
自主放送以外の番組も、試験放送時に「TOKYO-FM系列」と謳っていたのはミュージックバードでした。
初めて聴く番組ばかりで面白く感じました。
CMやらラジオショッピングやらがほとんど無く、この点が非常に良いので、しばらくウチのBGMはこれになりそうなんですが、経営的には大変でしょうね・・・
エルシーブイFM769開局 災害情報にも期待
長野日報記事 2007-1-13 6:01
エルシーブイ(諏訪市、務台和正社長)のコミュニティー放送局「エルシーブイエフエム」が12日開局し、FMラジオ(周波数76.9メガヘルツ)で本放送を開始した。特別番組には諏訪地方の5市町村長が参加し、同放送局に期待を寄せた。県内でのコミュニティーFMは5番目の開局。13日からは通常番組で放送する。
放送に先立つ式典には同社、行政、設備施工業者ら約40人が出席。「放送中」を示すランプにスイッチを入れた務台社長は「FMラジオは諏訪圏域内外の情報をはじめ地域の行政、生活、災害情報はもちろん、地域ニーズに合った放送が使命」とし、「小さな放送局だが努力し、大きな放送局に立ち上げ、コミュニティーチャンネルの役割を果たしていきたい」とあいさつした。
来賓の信越総合通信局の田中秀一局長は「地域の方々が番組づくりに参加していただければ非常にありがたい」と要望。諏訪広域連合長の山田勝文諏訪市長は「FMラジオは今何をやっているということをそのまま伝えてくれる」と、災害時での情報発信に期待した。
この日は午前11時45分から特別番組を組んだ。富士見町長を除く諏訪地方5市町村長がスタジオ入りし、各市町村長が放送に寄せる思いを話した。岡谷市の林新一郎市長は昨年7月の豪雨災害を踏まえ「災害時には正しい情報を伝えることと痛感していただけに、この放送が役立つものと期待している」と寄せた。
エルシーブイエフエムは同社が昨年8月、信越総合通信局にコミュニティー放送局の開局を申請。10月4日に予備免許を取得、12月19日に本免許が交付された。茅野市の杖突峠に送信所を設置、本社にはスタジオを設けた。
平日は午前7時から午後6時半まで3回計4時間、土日曜日は正午から計2─3時間自主放送。諏訪地方6市町村をエリアに、生活情報などを流す。
長野日報社説 2007-1-14
LCVFM開局 我が街ラジオを活用しよう
エルシーブイFMが12日本放送を開始した。このラジオ放送はコミュニティFM放送局と呼ばれているもので、県内では善光寺、佐久平、軽井沢、飯田に次いで5番目、全国では206局目の開局である。諏訪地域限定の放送局として、災害情報を含めた生活情報発信機能と住民から提供される情報とを融合させた双方向機能を持たせた「我が街のラジオ」に期待したい。
現在の大きなラジオ放送局は特定のスタッフが作った番組を流しているが、コミュニティFMは、地域の特色を生かした番組や番組作りに地域住民が参加するなど、徹底的に地域に重点を置いた放送局。最も威力を発揮するのは災害発生情報や停電・断水・交通情報・救援活動など災害発生時の住民生活関連情報をリアルタイムに、しかも対象エリアに限定した情報だけをふんだんに流すことができる点だ。
映像を伴うテレビはリポーターやカメラマン、音声、技術スタッフ、中継車など少なくとも数人が撮影クルーを組んで出動して撮影しなければならない。ラジオの場合は電波さえ届けばリポーター1人でどこへでも出かけることができ、小回りの利く電波媒体ということができる。災害発生時や緊急時には通常番組を打ち切って即座に災害情報発信に切り替えることが可能だし、市販の小型ラジオでいつでもどこでも情報を聞くことができる。
昨年の7月豪雨災害では、避難所でリアルタイムの情報を欲しがっていた。情報の伝え方に行政も送り手も住民も等しくもどかしさを感じていたことは否定できない。映像がなくても言葉によって情報をいち早く伝える事こそ地域FMの真骨頂といっていい。
地元のLCVが運営しているとはいっても、LCVFMは諏訪地域のみんなが活用するラジオだということは強調しておきたい。諏訪地域限定のFMだから、いわば諏訪地域の共通の財産である。番組制作や内容に住民のニーズをぶつけ、住民が楽しめ、役に立つラジオ局として住民みんなが作っていくラジオ局でありたい。住民が提供する情報を総合し、発信していく「書き込み自由の掲示板」的な機能にも期待したい。それにはスタッフの時系列による新旧情報の整理と管理は欠かせない。